2025秋山行の記録「鍋割山」
- 南部 哲郎
- 11月3日
- 読了時間: 3分

2025年11月2日三連休の中日はまずまずの山行日和。しかし全国各地では未曾有のクマ出没ラッシュで、深刻な惨事も多発するなか、当会恒例の秋の山行が挙行されました。以下はその報告です。
新宿駅6:21発、渋沢駅7:33着の小田急快速急行に乗り込んだのは、「熊知らず」の怖いものなし、南部、靜さん、海老名さん、内藤さん、北川さんの5人のZランナーズ精鋭メンバー。渋沢駅についてみると想定外の長蛇のバス待ち登山客の列、列、列・・・。臨時バスが何台も増便されて、登山起点・大倉を、我々は8:10に「熊さん待つ、いや鍋焼きうどん待つ」鍋割山1273m山頂に向けて出発しました。
ルートは西山林道、二俣、後沢乗越から尾根に出て山頂へ。途中の秋風舞う沢筋では、前日の雨量で増水した徒渉ルートが我々の行く手を阻みました。慎重に恐る恐る渡るものの、メンバーの何人かは足元からザブン。次なる難所は後沢乗越に急登するきつい勾配で、そこは「熊さんのお散歩エリア」。熊さん目撃情報の多発地帯でもあります。幸いにメンバー全員の熊鈴の大合唱に加えて、多くの登山客の来訪におののいたのか、熊さんは欠場、いわゆるDNSでした。やれやれ。
山の植生がスギから美しいブナの森に変わると、標高千メートル超の尾根に出ました。山頂が近そうでまだ遠いのに、リーダーが「あれが山頂かな。みんな、あと一登り!」と励ますも、メンバー達は「また『あと一登り詐欺』が始まった」と白々して、リーダーへの信頼感はゼロに。そのとおり3~4つのピークを越えて、ようやく11:30頃に山頂に到着しました。感動のピーク踏みの儀式などは目もくれず、全員が「鍋焼きうどん」待ちの長い行列に並びました。待つこと20分程度で、念願の「鍋焼きうどん」をゲット!あ~この幸せ♪
お昼時の山頂は晴れ曇り空から一気にガスに包まれ、気温もブルブル震えるほどの寒さに低下。そのなかで手にした熱々グツグツの「鍋焼きうどん」はまさに至福の一品。具沢山で実に美味しい「鍋焼きうどん」は身も心も瞬時に温めてくれました。1500円から2000円に値上げしたとはいえ、味・ボリュームともに満足感ある贅沢な山の昼食でした。12:30には山頂をあとにして、熊さん懸念のない「大倉尾根」から下山すべく、塔ノ岳方向に向かう小丸・大丸のいわゆる「鍋割山稜」の尾根歩き。ここは実に快適でブナの森と紅葉の木々が美しく、南側は相模灘、北側は順光に照らされた丹沢本峰の雄大な景色に魅了されます。
標高1386mの今日の最高峰・大丸を踏破し、「金冷シ」から「大倉尾根」に合流。ここからは長い長い下山ルートをひたすら下降します。「大倉尾根」は通称「バカ尾根」と呼ばれ、とにかくダラダラと長い下りが続きます。とはいえ想定通り、ここは「丹沢の銀座通り」で多くの登山客の列が途切れないほど。従って、熊さんも出る幕もない、安心ルートなのです。されど、長い、長い、長い・・・。
そのときです。一瞬の出来事、メンバーの一人がガレ場で足をとられて、前のめりに一回転の大転倒!幸いにして身のこなし方が完璧で、奇跡的にケガもかすり傷もなく無事でした。良かった、良かった!山は最後の最後まで油断禁物ですね。
ゴール近くなるときつい下り勾配はなくなり、簡易舗装の小道に入ります。すると女子メンバー達は、突然走り出し、ゴールに向かってラストスパート。そんなハイカーは数名のトレイルランナーを除いて他にいません。当会の女子達は、ランナーの性(さが)なのでしょうか、大倉のバス停めがけて走り込み、16:00前には全員無事に下山しました。
渋沢駅では、行儀のなっていないリーダーがビールと乾きものを買い込みメンバーに配付、ホーム&帰りの小田急線車中(16:52発)で乾杯🍺とおしゃべりに夢中・・・。良い子の皆さん、こんな大人の真似をしないで下さいね!
以上、楽しく美味しく賑やかに、そして何より全員無事でトラブルもなく、2025秋の山行を終えました。めでたし、めでたし・・・。
























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