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北海道マラソン参戦記

  • Sober vegan
  • 2024年9月8日
  • 読了時間: 5分

マラソンのオフシーズンである8月に開催される国内唯一の主要大会である北海道マラソン(2024年は8月25日に開催)に3年連続で参加しました。大会当日に、南部会長から、私が完走できるかどうか、みなさん気に掛けているようなので北海道マラソンについてのコメントを書くようにとの依頼がありました。記録もさえない(5時間33分)ので皆様のお役に立てることは書けそうもありませんが、雑談的なもので良ければ書けると申し上げましたところ、それでもいいということなので、北海道マラソンについての良い点と、いただけない点をそれぞれ何点かと、最後にその概要をご紹介しようと思います。


(良い点1)札幌市の中心部を走る・・・スタートとゴールが札幌市の中心部にある大通り西4丁目であるほか、38km地点から41km地点手前までの3km位は北海道大学の構内を走ります。札幌生まれで7年間学生だったこともあった私にとっては、なつかしい場所です。特に構内を南北に約1.2km貫く並木道(最近は「メインストリート」と呼ばれているようです)を走るのは、ゴールが近付いていることもあって最高の気分です。

(良い点2)東京オリンピックのマラソンコースが含まれている・・・・エリウド・キプチョゲが優勝した2020年東京オリンピック(2021年開催)のマラソンコースが含まれています。オリンピックでは市内中心部の周回コースを3周しましたが、北海道マラソンではこのコースを1周し、残りの2周分の代わりに新川通りなどの悪名高い(あとから説明します)長い直線コースが追加されています。キプチョゲが2周目にスパートをかけて2位以下を引き離したのが北大構内の中央ローンと呼ばれている公園沿いの道路でしたが、そこを走るときなどにはキプチョゲの勇姿が思い出されます。

(良い点3)ブラスバンドの応援がある・・・4カ所でブラスバンドの応援があります。特に新川通りなどの直線区間の3カ所で盛大に応援してもらえるため、大いに元気づけられました。4カ所とも小中高校生のブラスバンドですが、皆さん本格的な演奏でした。沿道の応援も活発で、私設エイドステーションもたくさん設置されていました。

(良い点4)翌日の北海道新聞に5歳刻みで上位50位までが掲載される・・・翌朝までに5歳刻みで順位が確定し、発行部数が約80万部と北海道の全世帯の29%が講読している計算になる北海道新聞の朝刊に5歳刻みで上位50位までの名前と記録が掲載されます。私の5時間33分というさえない記録も、75歳以上のランナー中では39位(完走者61人中)でしたので、掲載されました。去年は5時間31分で31位(同48人中)でしたが、今年はちょっと順位が下がりました。自分のスポーツの成績が新聞に載ったのは北海道マラソンが初めてでした。その影響もあって高校時代の友だちが完走祝賀会を開いてくれました。


(いただけない点1)気温が30度を超すこともある・・・今年はスタート時点の気温が23度、最高気温が12時頃に記録した28.9度と30度を下回りましたがそれにしてもマラソンレースとしては厳しい気象条件で、記録を狙うのはかなり難しいと思います。昨年はスタート時点で29度、スタート直後に30.9度まで上昇したのに加えて、12時頃からは雷雨となり、考えようによっては最悪のコンディションでしたが、土砂降りの雨で気温が22度台にまで低下したため、救われた面もありました。主催者も暑さ対策を重視して、今年から9.5km地点にミストシャワーポイント、24.8kmに放水ポイント、28.2kmに水かぶりポイントを設け、給水テーブルを増設して(私の感じとしては各給水ポイントは100m以上の長さはあったと思います。)、スポンジを10万個から13万個に増やすなどの対策を実施しました。ただ、ミストシャワーは一瞬なのでほとんど効果はなく、28.2kmポイントの水かぶりポイントでは、私のような遅いランナーが到着したときには、もう水がなくなっていてかぶることができませんでした。ただ、スポンジについては、去年は私が通ったときには1個もなくなっていたのに対して、今年は何度も受け取ることができたため助かりました。そのためか今年は完走率が85.6%と去年の81.1%からかなり改善しました。

(いただけない点2)片道約6.5kmの直線区間である新川通りを往復する・・・北海道マラソンのコースは比較的平坦で、全コースの高低差は約50mで、コースの最南端近くの最高地点直前で傾斜が一番きつい上り坂でも300mで10m上る程度です。ただ精神的に一番きついのは、市の中心部から北西に延びる新川通で、日陰が少ないため直射日光を浴び、風景も単調な片道6.5kmの直線区間を往復しなければならないため悪名の高い難所となっています。おまけに新川通が橋と交差する部分が高くなっていたり、アンダーパスになっていたりして、緩やかな起伏があり、起伏の頂上に到達すると2km位先の次の頂上まで無数の人の頭が並んでいるのが見え、やっとのことで次の頂点までたどり着くと、またはるか先までランナーが見えるという失望が片道で3回位繰り返されるため北海道マラソンの「名物」となっています。そのため毎年ゴールした後には翌年はやめておこうと思うのですが、なぜか申込みの季節になると再挑戦しようという気になるのは不思議です。来年どうするかはまだ決めていません。


道外からの参加者が17%減少した

北海道マラソンの開催は今年が36回目で、1987年に開催された第1回の参加者は439人だったそうです。2020年と21年はオリンピックと時期的に重なったため開催休止となりましたが、2022年からは制限時間が5時間から6時間に延長されて、私のようなのろのろランナーも出られるようになりました。今年の参加者は19,450人と去年の20,343人から4.3%(893人)減りました。北海道内からの参加者が10,619人と、昨年より3%増えましたが、道外からの参加者が8,831人と昨年より17%も減りました。不況の影響と厳しい気象条件が敬遠されているためなのかもしれません。ただ道外からの参加者のうち海外エントリーは695人と昨年の541人から28%も増えました。中国、台湾、韓国、香港の4カ国からの参加者の合計が今年は36%も増加して、海外エントリー全体の85%を占めました。

東京のランナーが参加費、交通費、宿泊費をかけて参加する価値があるかどうかは分かりませんが、北海道旅行や私のように里帰りを兼ねるなら参加してもいいかなと思っています。

 
 
 

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