2025板橋シティマラソンを終えて
- 海老名 恵津子
- 3月27日
- 読了時間: 3分

<スタート時の気温:4.7℃ 雨 風>
荒天にもめげず万全の準備でとにかく現地入り。スタートラインに着くまでにすでに40分以上雨に濡れ、雨カッパを着てもシューズも手袋もびしょびしょ。それでも走り出して、21キロの折り返し地点までは追い風もあり、なんとかマイペース。「雨が止まないかな」と思いつつも、とにかく行けるところまで行こうと無心で走りました。でもやはり折り返してみると案の定、強烈な逆風。その向かい風の強さは晴れてても辛いのはわかってましたが、想像以上の冷たい雨と強風でした。一気に歩く人が増え、そうすると低体温症になり、どこの救護テントも毛布にくるまっている人でいっぱいです。私も歩いたら低体温症になると思い、幸いにも足が動いていたので、決して歩かないと意を決してひたすら走り続けました。遅くてもいいからとにかく走り続けようと。
しかし雨風と寒さは半端ではなく容赦なく激しくなる一方で、エイドのバナナも手がかじかみ、自分でむくことも出来ません。有難いことにボランティアの方にむいてもらい、何とかチャージしました。大会運営の方やボランティアの皆さんはある意味、ランナーより辛かったのではないかと思います。いくら防寒されているとはいえ、冷たい雨と強い北風の中、傘も差さずにランナー達のためにずっと立ってらっしゃるのですから・・・。そのご苦労と大変さはランナー以上だったかもしれません。大会を支えるスタッフの皆さまに感謝です。
おかげさまで最後の力を振り絞り、何とかゴールしました。そのとたん一気に全身に震えが襲ってきてガタガタ・ブルブル、一向に震えは止まりません。もちろん、名物のアイスクリーム(シャーベット)は素通り。さすがに食べている人はいませんでした。すると思いがけずスタッフさんが急遽用意した温かい飲み物がありました!芯まで冷えた身体に温かい飲み物を流し込んで、ようやくホッとして少し震えも収まりました。まさに生き返ったような感覚です。
また更衣室にドライヤーがあったのにも驚き、とても救われました。髪の毛を乾かせましたので風邪をひかなくてすみました。
レースを終えて後日ネットで調べてみると、出場キャンセル(DNS)が40%、リタイアした人が1,300人弱(5人に1人リタイア)という想定以上に過酷なレースだったことをあらためて知りました。今回の板橋シティマラソンは、完走できて本当に良かったと心から実感する、忘れられないレースとなりました。
応援ありがとうございました。
**ちょっと一言**
善福寺川ランナーズ創立30周年記念誌を発行した時に、「私の目標は70歳まではどんなレースでもいいから走っていたい」と書いてありました。
そして今、70歳を超えてフルマラソンを完走できました。ランナーズという仲間があったからこそ達成できたことです。一人では出来ないことだけは確実です。
あらためて皆様に感謝です!
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