マラソンを愉しむ
- 中西 俊秀
- 3月6日
- 読了時間: 3分

昨年のつくばマラソンに続き、今回の東京Mでも背中にメッセージを貼り付けて走りました。
つくばMでは川柳風の挑発的な表現『「喜寿+1」を見てあわてて抜くな ゴールまで』でしたが、今回は周りのランナーの多くが外国人ランナーと予想されたので、英文併記にするため単純なメッセージとしました。
「78才、サブ4.5 挑戦中!」英訳を「78 y.o., trying sub-4.5 h!」として、専門家の靜さんにアドバイスを頼みました。「y.o.」は間違いではないが視認性が悪いので、「years old,」に。ニュアンス上、tryingはchasingに替え、「sub-4.5h」という使い方は海外では一般的ではないので「chasing sub-4:30」に修正されました。
さらに「激励の声を掛けてもらいたいという「メッセージ性」を明確にするため、「Pass, but cheer me on!」(抜くなら励ましてね!』の意味)を追加する提案を受けました。この1行でメッセージの目的がはっきり示せました。簡単な内容と考えていましたが、意外に大幅な変更が必要だったようです ! 家に残っていた古いゼッケンの裏にインクジェットで印刷出来ましたが、水でにじみ、流されることが分かり大慌て。汗対策として撥水スプレーで処理して、ついに、汗をかいても安心なメッセージが完成。
さて、その効果の程は予想以上で、ランナーからのお声掛けの内、約2/3が外国人。最初の10kmで20人の声掛けが有り、数えるのはそこで諦めました。日本人からの声がけもつくば以上に有り、励ましと共に、走り始めた年令?、PBの年令?、練習量?と色んなことを質問されました。外人さんからは Good job、Amazing 、You are a hero!など様々な声掛けと、親指を立ててサムズアップして頂けました。私も、‘‘Thank you so much‘‘と、親指を立てて、満面の笑みで返します。 30K前後から私のスピードが落ちサブ4.5hのペーサーに抜かされた後や、更に脚の痙攣が始まり、歩くのがやっとの状況になると、励ましの声掛けが急増しました。チラリと横目で一瞬眼を交わすだけですが、どのランナーも慈しむような優しい眼差しと笑顔がとても印象的でした。
心身ともに最も苦しいマラソン後半で、私を追抜く際にランナーが一瞬笑顔を見せて声を掛けてくれる。人間はこんなにも優しくなれるのだと感激しました。マラソンレースの間、ランナー同士で素晴らしい時間と空間と感情を共有できていることに改めて気付き、マラソンに取り組んできて良かったと思いました。恐らく100人を超えるランナーから励ましを受けたと思います。お陰で34km付近で終わりかけた脚がその後、生き返ったのも皆さんの暖かい心のお陰だと思えてなりません。 皆さん、背中にメッセージ、面白いですよ! 靜さん、適確なアドバイスありがとうございました!
(追記)
胸側の「Toshi」はボストンマラソン用にプリントしたものです。ボストンでは想像を絶する声援を受けました!国内では反響が無いと思い殆ど着用してこなかったのですが、外国人応援団も増えてきたので今回着用しました。新宿周辺でも「トシー」と何度か聞こえていたのですが、迂闊にも自分のことだとは思わず、市ヶ谷付近でやっと気付き、それからは沿道の外国人応援団の人達にも手を振って応えました。外国人応援団の人達は本当に賑やかで大騒ぎで楽しんでいます。沿道のギャラリーとの交流に役立ちます。
海外レースや東京マラソン参加時、胸に名前のプリントは有用ですよ。
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