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「北アルプス事件簿 〜雷鳥大量出現、何箇所あるんだ最終水場、紳士重永・足が攣る、恐怖・仔熊目撃、南部さん・捨てられる〜」

  • 水木 淳子
  • 2023年8月5日
  • 読了時間: 5分

<南部前ぶり>

2023年7月30日~8月1日、夜行バス車中泊・山小屋(大天荘)1泊にて、我らランナーズの山好き仲間4人(重永さん、水木さん、内藤さん、南部)は、「常念岳・大天井岳・燕岳縦走」を満喫してきました!

全行程にわたり文句なしの快晴☀&無風で、3000m近い稜線からは立山・劔岳、槍穂高、遠くに富士山もくっきりで、360度の大パノラマ。加えて、稜線のお花畑には、可憐なコマクサ等が満開。あどけない雷鳥親子も数多く姿をみせて、なんと稜線下の圏谷には無邪気に戯れる仔熊さんにも遭遇!夏の北アルプスの魅力てんこ盛りの山旅を、実はとんでもない「山女」だった水木さんにレポートしていただきます(南部)


<水木さんレポート>

3000メートル近い山行。高山病が不安で3週間前から禁酒、土曜は鍼灸院で整え、日曜は朝練は7キロだけ、リュックに酸素缶をしのばせ夜行バスで出発。男性陣は快眠、女性陣は寝不足の極み⤵︎。出発地点の一ノ沢には「熊出没」の看板。4人とも熊鈴不携帯。南部さん「大丈夫ですよ」(本当…?)。…と、ネガティブだったのはここまで。朝食を摂って登り始めると気分急上昇。

 隊列は体力ある人が前後を務めるため、南部→水木→重永→内藤(敬称略)の順です。川のせせらぎを聴きながら途中沢の上も歩く涼しい癒しの登山道。青空と素晴らしい景色と咲き乱れる高山植物にテンション高く、撮った写真は計170枚(!)スマホバッテリーの消耗が早いこと…。

 事前の予測と違って元気な自分にひきかえ、風邪を押して登る南部さんの足取りは弱々しく、激務と睡眠不足と前日の筋トレのためか内藤さんも調子が上がらず、隊列は途中から水木→南部→内藤→重永に変更。重永さんは内藤さんのリュックを背負って自分の極小リュックを前掛けにするという紳士っぷりで、いつもの如く飄々と周りをからかいつつ「もう帰ろうよ〜」と言いながら元気に歩いています。

 途中の沢で「ここが最終水場です。たぶん」と南部さんのお達し。男性陣が喉を潤し、私もボトルに給水して少し飲みます。ところが少し歩いたところで「やっぱりここが最終水場です、たぶん」…ボトルの水を捨てて汲み直して少し飲む。もう少し歩くと人だかりが。そこには「最終水場」の看板が(!)もちろんボトルの水は捨てました。一応、お腹は大丈夫だったし、どこの水も美味しかったです…。水をたっぷり携帯していた内藤さんのみ被害(?)を免れました。

 せせらぎの登山道が終わって常念小屋に到着。記念写真を撮った後、常念岳に登る南部さんと水木、そのまま大天荘に向かう重永さんと内藤さんの二手に分かれました。常念岳はガレ場の山で浮石が多く、一歩一歩気が抜けず、一生懸命登るとついつい南部さんを置いてきがちに…。山頂が近づいてくると、ピヨピヨ可愛い声が聞こえてきました。あちこちに大きな雷鳥、周りを走り回る小さな雛達…行く手を阻まれた登山客達はニコニコしながら見守りました。

 雷鳥だらけの箇所を抜けて岩場をよじ登って常念岳登頂!美しい紺碧の空と穂高連峰?、登って良かった。南部さんも登頂、景色を眺めて互いに写真撮って、さあ、下りましょう!と鬼軍曹のように声がけして、またガレ場を注意しながらガシガシ下りました。

 常念小屋で水をもらって、置いておいたリュックをピックアップして、大天井岳に向かって歩き始めるとコマクサの群生が!ハイマツの間を抜ける狭い登山道が続いて、途中で一組の雷鳥親子が登山道でくつろいでました。あの2人も雷鳥に会えたのかな、と話しながら歩きましたが、実は重永さんの足が攣って大変だったとか。

 大天荘までの道はひたすら長く、美しい景色を眺めながらも疲労感が襲ってきました。ここですれ違った登山客から仔熊が斜面にいるという衝撃情報が(!)確かに大天荘まで延々と続く尾根の斜面を下る真っ黒い物体が!(◎_◎;)疲労と恐怖のため、南部さんと「森のくまさん🎵」の輪唱が始まりましたが、その時、新たに高山植物を見つけて激写。「熊がいるのによく写真撮れるね」と、恐れられました。熊の姿が消えてしばらく歩いて振り返ると南部さんが見えません。残りは長いながら見晴らしの良い一本道だから大丈夫かな、と思ったものの、もしや熊に襲われた?と心配に。しばし呆然としていると遠くに南部さんの姿が。と思ったらすぐに座って休憩を始めたので、行ってしまえ!と捨て置いて、1人ガシガシ歩き大天荘に着くと、外のテーブルで重永さんがビール、内藤さんがジュースを優雅に飲みながら迎えてくれました。捨てられた南部さんはしばらくしてから無事到着。長い1日目の登山が終わりました。

 寝る前に、紳士差し入れの疲労回復サプリをありがたくいただきました。部屋は狭く、寝返りの度に壁をキック!隣の人、ごめんなさい。

 翌朝…南部さんはすっかり蘇ってご飯をおかわりしてました。それに比して私はあまり食べられず、歩けるか不安。朝一は往復15分の大天井岳に南部さん、内藤さん、水木で出かけましたが、雲が多く、残念ながらご来光なし。下り道で振り返ると2人がいません。しまった!また置いてきてしまった…。

 2日目の隊列は南部→水木→内藤→重永です。美しい雲海を見ながら下って、鎖場を過ぎると短時間の雨に遭い、E先輩から借りた薄くて軽いレインスーツを着用。快適・感謝♪空はどんどん晴れて遠くに富士山。

 燕山荘に到着すると、昨日とは別人の蘇った南部さんが燕岳に単独行。残った3人は山荘でティータイム。内藤さんと水木はケーキセット、紳士はノンアルビール。燕山荘は評判がよく、すれ違った女性達が絶賛していました。

 3人で下り始めると、すれ違う人々が一様にぐったりしてます…それだけ長い道のりです。下り続けると暑くなりますが、標高が下がって呼吸は楽になってきました。すれ違いに時間をとられていると、燕岳を高速で登り終えた南部さんが合流、早っ。長い長い下りを終えて中房温泉に到着♨︎ 温泉では脚に冷たいシャワーを浴びせて交代浴。生き返る!

 女性2人は中房温泉でソフトクリーム、帰路のサービスエリアでおやき、ケバブサンドを次々と食しました。

 こうして、無事に、事件は多いけれど楽しい登山を終えることができました。計画・手配してくれた南部さん他皆々様のおかげです。ありがとうございました!

 
 
 

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