ベルリンマラソンの想い出
- 中西 俊秀
- 2019年12月28日
- 読了時間: 2分

レースが終わって3か月も経っての報告で失礼します。
写真はゴール手前約100m付近、後方がブランデンブルグ門。右下の黄色Tシャツが筆者。写真撮影販売会社から購入したこの写真の構図や色調がとても気に入り、悔しさや苦しかったことも忘れさせてくれますので、披露させていただきました。
私は、6年間、非常勤で手伝っていたドイツの会社の日本法人を9月末で辞めることとなり、丁度9月末にベルリンマラソンが開催されることが結びつき、退職記念にベルリンマラソン出場を思い立った次第。その会社はドイツサッカーリーグの「ドルトムント」の主スポンサー。2,3年前には香川真司が活躍。退職記念にドルトムントの23番、KAGAWAのユニフォームで、しかも香川のサイン入りTシャツをプレゼントされたのでこれを着て走ることに。斯くして今回のベルリンマラソン出場は私にとって特別な意味あいとコスチュームとなった次第です。
9/26マラソンツアーの参加者約50人と一緒に成田を出発。ベルリンは「世界6メジャーマラソン」の一つでもあり、数名がベルリンで6メジャー走破達成という。
9/29ブランデンブルク門と戦勝記念塔の間の大通りがスタート地点。4万7千人がスタートラインに立つ。曇天、7℃、無風だがやや肌寒い。戦勝記念塔の横を抜け大通りを西へ。20K付近から天気予報の通り雨が降り出す。30km手前で日本人の和太鼓の一団による応援があり、手を振ったその瞬間に左ハムストリングスが攣ってしまった。一瞬立ち止まったが、歩幅を狭め、出来るだけピッチのリズムを維持するようにして走り続けた。雨が強まりコースに水溜まりがあちこちにできて、避けながら走るのも脚に負担となる。サブ4目指してペースアップを図ると脚が攣る。足が動かず35km地点で更に落ちる。追越していくランナーが増えてくると、ドルトムントのTシャツの背中の文字を見て、「KAGAWA」とか「SHINJI」とか声を掛けてくれるが、追越す人しか声を掛けないので心境は複雑。しかもサブ4は絶望的。最後の力を振り絞り、ウンターデンリンデン通りからブランデンブルク門を潜ってホッとするも、残り約400mが写真のように意外と遠く、やっとの思いでゴール、4時間11分。
雨の中を走りぬいた満足感、達成感よりも、ずぶ濡れでの寒さと目標未達の無念さに打ちひしがれ、小雨の中、ポンチョを体に纏って攣る脚をなだめながら森の中をホテルへと歩いた。その夜はツアーの仲間たちと完走を讃たえ合い、オクトーバーフェスト時期限定の高アルコール度ビールを大ジョッキーで盛大に乾杯を繰り返したことは楽しくもホロ苦い思い出です。
このようなことも想い起こさせてくれる写真です。
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